ガーリー小説漁り(海外名作)

ベル・ジャー (Modern&Classic)

シルヴィア・プラス / 河出書房新社




シルヴィア・プラスは以前、映画『シルヴィア』をみたっきり。
映画自体は微妙なできなものの、
彼女のモノローグ部分の詩が印象的で、
いつか読みたいなとぼんやりと思ってから早6年!

彼女が唯一残した長編小説『ベル・ジャー』は、
優秀だけどどこか心の闇を抱える女子大生エスターが主人公。
小説は、彼女がNYの出版社でインターンとして夏を過ごすところから始まる。
いかにも、アッパーでイケてる女子たちに囲まれ、
能力面では彼女たちに劣らないと思いつつも、
地方から出てきたことなどどこか気おくれを感じているエスター。
せっかく勝ち取った念願のインターンであるはずなのに、
一番の不良?っぽいドリーンと遊びまわってしまい、
あまり能力が発揮できないまま、インターンが終わってしまう。

NYからボストンの実家に帰ってきた彼女は徐々に精神に異常をきたし、
ついには自殺未遂を図り、
精神病院に入院することになって……。


本作は、
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の少女版で、
アメリカでは今でも多くの少女に読み継がれる名作として謳われており、
まぁ、女の子の自殺願望という点では名作なんだろうけど、
どんなに勉強できたって女の子はお嫁にいくしかないんだ、
自分にも相手にも純潔であることを強く望んでしまうことやらは、
少々古臭く感じてしまうし、
女性の社会進出が著しいアメリカではそんなこと、とっくに乗り越えてるんじゃないの、
と思ってしまうよ。恋愛面でもしかり。

そんなことを思いつつも、
読むのをやめられなかったのは、
日本ではいまだに前者の問題を突きつけられるからだよね。。

小説は良い終わりかたするけど、
シルヴィア・プラスは30歳になって、
夫の浮気、貧困やらに悩んでガスオーブンに頭を突っ込んで、
結局死んでしまうなんて、哀しすぎる。



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今は↓を読んでいます。

オレンジだけが果物じゃない (白水Uブックス176)

ジャネット ウィンターソン / 白水社


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by thora | 2011-09-09 20:37 |
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