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ハッシュ!

HUSH!

日本、2001年、135分
監督: 橋口亮輔
出演: 田辺誠一
    高橋和也
    片岡礼子
    光石研


ペットショップで働く直也。気ままなゲイライフを送りながらも充足感を得られずにいる。土木研究所で働く勝裕。ゲイであることを隠し、自分の気持ちをストレートにうち明けられない優柔不断さにうんざりしている。歯科技工士の朝子。傷つくことを怖れ、人生を諦めたような生活を送っていた。やがて、付き合い始めた直也と勝裕。平穏な時が流れようとしていたある日、二人は朝子との偶然の出会いから、その関係が揺らぎ始める。朝子は勝裕がゲイであることを承知の上で、「結婚も、お付き合いもいらない、ただ子どもが欲しい」とうち明ける。

新しい家族像。
結婚なんて形態は古くさくなっていることを示し、
「ゲイだったら、子どもは持てず、家庭は築けないのか、」
という既存の価値観に反旗を翻す。

オチもすごい、良い。


それにしても、加瀬亮が出てるって、
ほんの2,3分ではないか。。
加瀬亮コーナーにあるのは、非常に間違ってると思います。
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by thora | 2008-02-24 18:19 | 映画

未来講師めぐる

脚本:宮藤官九郎
出演:深田恭子、地井武男 、勝地涼

20年後が見えてしまう塾の講師のコメディ・ドラマ。


「下妻物語」以降の深田恭子、かわい過ぎる。
どう考えても、ぶりっ子。
それが女から嫌われようと、かわいいものはかわいいのだからしょうがない。
それを突き詰めてくと、ギャグになるんだなぁ、本当。

クドカンにしちゃぁ、フカキョンを主人公に据えてガーリッシュ。
とか、思ってたけど。


塾講師ってとこがポイントだと思います。
学校だと、色々しがらみ多いけど。
「塾」は自由さが保たれているし。

日本のコメディ・ドラマの脚本・演出家は
堤幸彦(「トリック」「ケイゾク」)だと50代ぐらいのせいか、
パロっているネタが、犬神家とか、やや古い。
三木聡「(時効警察」)はどれだけバカバカしいか、の小ネタ勝負すぎるし。
三谷幸喜はちょっと人情に走りすぎて、こそばゆい。


クドカン・ドラマ、「役者のテンションが高すぎる」という非難ゴーゴーなものの、
時系列が脚本の中でキチッと計算されて、
無駄な展開があまりなく、テンポが良くて好ましいし。
会話に「今」がすごい詰まっているところに、リアリティを感じる。



(追記)  ⇒最終回を観終えて。

やっぱ、無駄はあるな。
最後は常にドタドタ終ってしまう。
ということで、そこは気に喰わない。
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by thora | 2008-02-23 11:07 | TV・TVドラマ

読み返し、見返し

・エターナル・サンシャイン

思うところあって見返してみる。
やっぱり、切ないぞ。
Beckの"Everybody's Gotta Learn Sometimes"が思ったより劇中で多用。
映画評論家の一部の間ですこぶる不評なこの作品。

しかし、自分はやっぱり世代的にどんぴしゃなのか。
これはおもしろいのだ。

記憶を時系列にそって消していくから。
最後に消す思い出が「最初に」であった思い出であり、
ここで主人公ジョエルは、
クレンメンタインに知らない空き家での飲み会を誘われるも、黙って出てってしまう。

のを、「せめて、さようならぐらい言ったことにしましょう。」
といって別れるのが良い。

相変わらずキュートなキルステン・ダンストに、
マーク・ラファロの情けな男っぷりもよろし。

・下妻物語(本)

道を外れそうになると読んでみる本。
どんな道かわかんないけど。
とりあえず、あんたもやりなさい、みたいな強制の警報がなされた時かな。

ガンマン、武士のような一匹狼っぷりが素敵なロリータ話。
ミジンコのように生きていかなくてば、と引き締めてみる。


・赤ちゃん泥棒

コーエン兄弟は良い。
作風は細工的なのが鼻につくかもしれないけど、
彼らが描こうとしてる古いものとか、再現しようとしているものに共鳴してるのかも。

夫婦が7つ子の赤ん坊の一人を盗んでくる話。
赤ちゃんかわいい。
オムツがナイス。

ゴーストワールド、とかも再度観てみよう。
一度観て気に入った作品はずっと好きだなぁ。
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by thora | 2008-02-19 10:49 | 雑記

Arcade Fire ライブレポ

STUDIO COAST(新木場)、2008年2月11日


Arcade Fire(アーケイド・ファイア)とは、カナダの大所帯ロック・バンド。
ギター、ベースに加えて、バイオリン、ホーンと様々な楽器を用いていた、
ユニークな楽曲をかなで、アメリカ・インディーズ界で最も人気がある。
1950年代ごろをモチーフとした、クラシックな服装など非常にユニークな存在。

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チケット番号が遅いため開演時間の6時に入場。
案の定、一階席は人人人で埋め尽くされ、二階で鑑賞する。
舞台の全容が見渡せるので良しとしよう。

舞台に上がっているのは、
フロントマンの、ウィン・バトラー、
バイオリンを始めとするストリングス隊女性3名。
パーカッション、ホーン隊の男性2人、ギターなど。

出だしから「Black Mirror」「Keep the Car Running」と
人気曲というか、自分が聞き込んでる曲で始まる。


リリースされているアルバムは2枚のみなので、
楽曲はほとんど知っているものばかり。
個人的に印象深かったのは、
やはり「Ocean Of Noise」かな。
アルバム「Neon Bible」でしきりに出てくるseaやOcean、waveといった単語から、
漆黒の海みたいのが連想される。荘厳さがクラシック。
No Cars Goes」のHey!っていう掛け声とかも楽しかったです。

演奏的には、
ジャズっぽいセッションをしていたり、
やはりバイオリンなどの弦楽器を使われることで、
メロディラインがより印象深くなっている。

しかし、なんといっても演奏してるメンバーがすごい。
パーカッションの人は、なんでもかんでも叩きまくる。
バイオリンの女の人は、独特のリズムに乗りながら、踊り弾き。
ウィン・バトラーの奥さんも踊りまくり。
中盤、彼女の歌う「Haiti」も良かったです。
ホーン隊はなぜか喧嘩を繰り広げる。

メンバーのそうした熱狂に応えるように、観客側もコーラスでアンコールを促す。
Rebellion (Lies)」のメロディラインのワンフレーズのコーラスが頭から離れず。
それにしても、やはりフロアの盛り上がりがすごく、なんともうらやましい・・
二階はやっぱりやや距離を感じる。それなりに盛り上がることもできたし、
何よりステージ全部が見れたのは良かったんですけどね。

ツアー最終日ということもあってか、
ウィン・バトラーも「これで長い長いツアーの終わり。」など、
感慨深いことを言う。
そのせいもあってか、客席にいろんな物を投げていたのがよく見えた。

againなどと、言っていた覚えがあるので、
また日本に来てくれることを願う。



Neon Bible




フューネラル




メンバーへのインタビュー(2005)





エレベーターの中でのライブ映像!
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by thora | 2008-02-12 02:12 | ライブレポ

恋のからさわぎ (1999)

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10 THINGS I HATE ABOUT YOU

アメリカ、98分
監督: ジル・ジュンガー
出演: ヒース・レジャー
     ジュリア・スタイルズ


これを観て、
ヒース・レジャーの死を悼む。⇒



これまたアメリカのハイスクールが舞台。
学校一変わり者の姉がデートをするまで、
デートを禁止されてしまった美人な妹。


彼女とデートするために、
男の子たちが姉にぴったりな男として、
目をつけるのが、
数々の伝説を持つ札付きワル、ヒース・レジャー。
この人のかもし出す雰囲気は超かっこいい。

最初は、
金目当て(デートすることで妹の信者たちから金をまきあげる!)だが、
次第に彼女の魅力に惹かれていく・・・・

これ、シェイクスピアの「じゃじゃ馬慣らし」がもと。


超有名シーン。
ヒース・レジャーが学校のグラウンドで、ブラバンを雇って、
君の瞳に恋してる」を大熱唱。
そのヒース・レジャーのやんちゃさが若くて、まぶしい。
輝いてましたな。

ビターな魅力と評されるジュリア・スタイルズ。
学園中で恐れられる超フェミ女。シルヴィア・プラスを愛読す。
サバ系姉御で、けっこう美人だ。
一見すると、ラブコメ主人公じゃないところがミソ。


しばらくは、学園ドラマ続きです。
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by thora | 2008-02-10 22:03 | 映画

メモ。

・「スウィニー・トッド」

主演の二人、
ジョニー・デップも、ヘレナ・ボナム・カーターも
クソ不健康な感じがよく似合う。
特に、ジョニー・デップが格好よい。
何をやらせても、様になります。


シザーハンズ、スリーピー・ホロウ、コープスブライド的な流れを汲んだ映像が見もの。

かみそりで一振り、ピュっと鮮血する。
たいへんグロい。
この映画を見る前に、食事は済ませるべし!

特に、イリヤ・レーピンの「イワン雷帝と皇子イワン」だよ。
あの最後のカットは。
非常に怖いです。




・「ラスト・コーション」

アン・リー、トニー・レオンという予備知識のみで見に行く。
友達とやや絶句す。
すっごい濃厚なラブシーン。

いっしょに見に行く相手を間違えなくて本当に良かった。

中国版ブラックブックですね。
女性工作員の強さが見ものか。


・「キルステン・ダンストの大統領に気をつけろ」


かあいいー。
キルステン・ダンスト、ミッシェル・ウィリアムズも。
その服装も、その設定も。


大統領の陰謀」をパロディ。
記者を演じるのがウィル・フェレル!と、ブルース・マックロック。

ご存知ニクソンのウォーターゲート事件を、
たまたま目撃してしまった15歳の女の子二人組。

ガールズ・パワー全開。
15歳はここまでアホ気味かはわからないが。
あいも変わらず、キルステン・ダンストはキュートの極み。

カラータイツ、チェックのコート、といったスタイルから、
頭に巻いたいかにもヒッピー・ファッション、
極めつけは、星条旗で作ったビキニか。


ニクソンに恋するミッシェル・ウィリアムズも良い。
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by thora | 2008-02-10 12:41 | 映画

ファッション本

「ファッションの文化社会学」

ファッションの文化社会学
ジョアン・フィンケルシュタイン、せりか書房





映画好きが、ファッション?という感じですが、
「みること」ということに関して、両者は切り離すことができません。

まず、両者ともメッセージを放ってる。
言語手段を用いずに、視覚で雄弁にものを語る。

現代社会においては、洋服もコミュニケーションの一部であり、
私たちは意識しようがしまいが、洋服を通し何らかの意思を表明してしまっている。

たとえば、洋服に構っている、また洋服に構ってない、
のも意思表示の一つ。

流行の服を着るか、
流行とは関係なく自分の好きな服を着るか、
それよってさえ人を図ることができる。

逆に、これを逆手にとって、
わたしたちは洋服をまとうことによって、
「こうなりたい、こう思われたい」というのさえ表現することができる。


このように
わたしたちがファッションに自覚的になり始めたのは、
写真や映画などの視覚的表現が発達してからだそう。

カメラ的な目を内在化させてしまい、
細かな着こなしを注目するようになってしまった。


わたしが最も、興味深く感じてる両者の共通点は、


ファッション雑誌や映画が読者や観客を異性愛者として想定している以上、
この二つをとおして提供する・・・・その結果女性たちは「同性愛者」として他の女性を見るように仕向けられるのである



女優やエロシーンを同性が一人もいない状況で(いつだよ)、
話す時に生じる違和感はこれだよ!、と納得した次第

私は思ったよりは、
そういう目線で映画は観れていないようです。
そんなに、女性を熱く語れない。鈍・自覚的。
アララ




ファッションの仕組みのいいところは、
「対象と、それへの欲望は、
自分がなにが欲しいかを知らない苦しみから逃れるためにのみ、
存在している」。
女の人が買い物でストレス発散させるのは
こんな理由があったりするのだ。
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by thora | 2008-02-03 16:55 |

『江頭2:50の「エィガ批評宣言」』



江頭2:50のエィガ批評宣言
江頭2:50,扶桑社,2007







おもしろいと、薦められて本屋で斜め読み。
冒頭の「チャコットを着た悪魔」など、
本家映画批評より、ギャグに爆笑してしまう。


日本のTVで求められているのは「ハプニング芸」だ。
俺にとってコメディ映画がむずがゆいのは、「作られた笑い」だから。


それでも、
マルクス兄弟、キートン、コーエン兄弟。
愛好するらしい。いっしょだ(まっ、王道だけど)

マヌケ、ドジな主人公が翻弄されるというコメディより、
より悪意のあり、行動するツッコミ的なコメディが好きらしい*。

それって、日本のTVのお笑いのスタンスが現れた発言だ。

日本のお笑いのアート系ラーメンズの小林賢太郎が、
「下品なもの、悪意、攻撃性は避けて、
ハプニングや異常な状況でない、変な人たちの"日常"をコントにしている。」
と、言っていたけど、

江頭2:50って、
そのまさに「下品で、悪意があって、攻撃的で、ハプニングや異常な状況」を作り出す存在**。
1クールのレギュラーよりも1回の伝説なんて、まさにそうではないか。


話はお笑いへとシフトしちゃいましたが、
この本は映画にまつわる自分の思い出話が盛りだくさんで、
批評本とまではいかないけど。
江頭って、いう芸人の存在自体が特異すぎて、
そっちに興味が湧いてしまう。

日本映画界初の北朝鮮映画批評とか、まさに。
北朝鮮にお笑い修行に行って、マスゲームに参加したらしい。
そっちの話のほうが絶対おもしろい。


* それって、ダウンタウンの松本も言っていた気がする。
  「ボケ」が主体過ぎて、突っ込みが不在だから、
  いちいち突っ込みながら観なきゃいけないから、疲れる。って。
  ちなみに、友人に「モンティ・パイソン」を貸したときにも、
  大いなるボケの連続で疲れる、とのこと。

** 日本のお笑いの世界がこういうサド的集団ばっかり。
   一方で、ちゃんと受け止めるマゾ的役割もいて、
   それがふかわりょうとか、出川とか「リアクション芸人」とか、
   「いじられキャラ」とか言われる人なのかも。
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by thora | 2008-02-02 11:42 |